本院は地域医療支援病院に指定され、健診センターとしても地域の中核の役割を果たしている。
センター長以下保健師等のスタッフが意欲的に一丸となって全受診者に結果説明と保健指導を実施しており、健診に対する受診者への意識付けが確実に行われている。
要精密検査を含む有所見者の受診者に対して、健診当日に担当医から地域の医療機関を紹介する仕組みが確立している。健診当日に健康支援活動を確実に行いつつ、紹介先での受診確認の仕組みも確立しており、この保健医療連携は特筆すべきである。
受診者数に対して十分な専門職、事務スタッフが在籍しており、人間ドック認定医の資格も取得されている。閑散期対策等の効果が出始めており、雇用調整などの工夫も見られる。
健診の流れはシステムが確立され、ほとんどがオンライン入力である。呼出や誘導の際はポケットベルが有効に活用され、受診者のプライバシーへの配慮は良好である。快適に受診できる環境が整備され、食事や宿泊に関する配慮も適切である。
地域別に連携医療機関が定められ、受診者の希望に添った紹介逆紹介が積極的に実施されている。健診当日の医師による結果説明時に、疾患別の紹介状(医療機関宛、返信用紙、受診者への案内、施設控え)が発行され、医療機関と連携した細やかな受診確認の仕組みが確立している。
沖縄という地方の医療機関の数は多くなく、その中で地域連携と健康支援活動が合わせて積極的に実施されている点は全国的に見ても模範的といえる。
診察、問診、指導は個室で行われ、プライバシーへの配慮がなされている。各受診者に携帯呼び出しカード(ポケットベル)が配布され、氏名や番号が呼ばれることなく、次の検査場所が表示される対応は優れている。
受診者へのフォローアップは積極的に実施されている。医療機関への受診が確認できない精密検査指示者は自動的にリストアップされ、受診2ヶ月後に受診勧奨が行われている。
受診者の希望日に予約が可能であり、希望の多い子宮がん検診や乳がん検診は午後の枠を設けている。
施設の明るさ、清潔感、広さは十分であり、受診環境は快適である。食事は外部の4施設と、宿泊は近隣のホテルと契約が交わされている。
責任体制は明確であり、診察室、問診室、検査室には担当者名が明示されている。
検査結果の判定は専門医によるダブルチェック体制である。医師による診察と検査結果に基づいた指導が健診当日に全受診者に対して行われ、支援室を用いた保健師の指導の実施も積極的であり、評価に値する。
継続受診者には過去の受診成績が画像を含めて比較表示され、問診による生活習慣を重視した健康評価と指導が適切に行われている。
このロゴマークは、人間ドック・健診施設機能評価を受審され、約180項目において平均以上の評価を得られた施設のみが掲示することのできるものです
日本人間ドック学会